高校数学で学習する「連立方程式の解き方」についてまとめていきます。
高校数学で学習するような連立方程式とは、
次のようなものになります。
【問題】
次の連立方程式を解け。
\begin{eqnarray}(1)\left\{\begin{array}{l}x + y = -2 \\x y = -3\end{array}\right.\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}(2)\left\{\begin{array}{l}x + y = 5 \\x^2+y^2 = 17\end{array}\right.\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}(3)\left\{\begin{array}{l}x^2+y^2=1 \\x^2+y^2-x+y=2\end{array}\right.\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}(4)\left\{\begin{array}{l}x^2-3xy+2y^2=0 \\x^2+y^2+x-y=4\end{array}\right.\end{eqnarray}
\begin{eqnarray}(5)\left\{\begin{array}{l}x-y+z=1 \\4x-2y+z=-6 \\9x+3y+z=9\end{array}\right.\end{eqnarray}
これらの連立方程式を解くためには、中学で学習する「加減法」「代入法」のやり方を理解している必要があります。
不安がある方は、こちらで復習しておいてくださいね(^^)
高校で学習する連立方程式の解き方
(1)の解き方、考え方
【問題】
次の連立方程式を解け。
(1)\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{l}x + y = -2 \\x y = -3\end{array}\right.\end{eqnarray}
文字を消去すべし!
\(x+y=-2\) ⇒ \(y=-2-x\) と変形して、代入法を用いて解いていきましょう。
(2)の解き方、考え方
【問題】
次の連立方程式を解け。
(2)\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{l}x + y = 5 \\x^2+y^2 = 17\end{array}\right.\end{eqnarray}
こちらも(1)と同じように、文字を消去することを考えましょう。
一次式である \(x+y=5\) を変形して、\(x^2+y^2=17\) に代入して解いていきます。
(3)の解き方、考え方
【問題】
次の連立方程式を解け。
(3)\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{l}x^2+y^2=1 \\x^2+y^2-x+y=2\end{array}\right.\end{eqnarray}
(1)(2)とは違い、文字を消去するために工夫が必要になります。
まずは、2つの式を利用して \(y=\cdots \) の形が作れないか考えてみてください。
(4)の解き方、考え方
【問題】
次の連立方程式を解け。
(4)\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{l}x^2-3xy+2y^2=0 \\x^2+y^2+x-y=4\end{array}\right.\end{eqnarray}
こちらの連立方程式は文字を消去することに苦戦しますね(^^;)
こういう場合には、どちらか因数分解できる方程式を見つけ、そこから\(x\) と\(y\) の関係式を導くようにしてください。
(5)の解き方、考え方
【問題】
次の連立方程式を解け。
(5)\begin{eqnarray}\left\{\begin{array}{l}x-y+z=1 \\4x-2y+z=-6 \\9x+3y+z=9\end{array}\right.\end{eqnarray}
このように3つ文字を含むような連立方程式のことを、連立3元1次方程式といいます。
この場合には、文字を1つずつ消去して解いていきましょう。
まずは、最初に消去する文字を決めます。
係数が揃ってる、揃えやすそうな文字から消去していきましょう。
文字を1つ消去することができれば、見慣れた連立方程式の形を導くことができますね!
あとは計算を進めていけばOKです。
まとめ!
お疲れ様でした!
高校で学習する連立方程式はどれも工夫が必要なものばかり。
ですが、すべてに共通していることは
文字を消去すべし!
ということですね。
今回紹介した例題を通して、文字の消去方法について理解しておいてくださいね!
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