高校数学Ⅰで学習する2次不等式の単元から
「4次不等式の解き方」
について解説していきます。
今回取り上げる問題はこちら!
【問題】
次の不等式を解け。
(1)\(2x^4-5x^2+2>0\)
(2)\(x^4-6x^2-16<0\)
(3)\((x^2-4x+1)^2-3(x^2-4x+1)+2≦0\)
4次不等式を解くときには、置き換えを利用して2次不等式に変換して考えていきます。
置き換えを利用したときには、変域に注意して解いていきましょう。
問題(1)(2) \(t=x^2\) で置き換え
次の不等式を解け。
(1)\(2x^4-5x^2+2>0\)
\(t=x^2\) と置き換えをして解いていきましょう。
置き換えを利用したことで、\(t≧0\) となることに注意してください。
\(t\) の範囲が求まったら、\(x^2\) に戻して \(x\)の範囲を求めていきましょう。
「\(〇≦x^2≦△\)」の形になっているので、
「\(〇≦x^2\)」かつ「\(x^2≦△\)」に分けて範囲を求めてください。
次の不等式を解け。
(2)\(x^4-6x^2-16<0\)
こちらも(1)同様に \(t=x^2\) と置き換えて考えていきましょう。
問題(3) \(t=x^2-4x+1\) で置き換え
次の不等式を解け。
(3)\((x^2-4x+1)^2-3(x^2-4x+1)+2≦0\)
\(t=x^2-4x+1\) と置き換えて進めていきましょう。
\(t\) の変域を求めるためには、\(x^2-4x+1\) を平方完成して2次関数として考えてください。
\(t\) の変域が求まったら、\(t\) の2次不等式に変換して計算を進めていきます。
\(t\) の範囲を求めたら、\(x^2-4x+1\) に戻して \(x\) の範囲を求めます。
「\(1≦x^2-4x+1≦2\)」という形になるので、
「\((1≦x^2-4x+1\)」かつ「\(x^2-4x+1≦2\)」に分けて考えていきましょう。
まとめ!
お疲れ様でした!
4次不等式はそこまで頻出ってわけではありません。
ですが、考え方を知っておかないと対応するのは難しい問題ですね(^^;)
4乗を使った問題では、
こちらの記事も要チェックです!
4乗の因数分解は、絶対におさえておきたい大事な問題ですからね(/・ω・)/
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