今回は高校数学Aで学習する場合の数の単元から「じゅず順列」についてイチから解説します!
取り上げる問題はこちら!
【問題】
5色の玉をつないで首飾りをつくる方法は何通りあるか。
円順列との違いについて理解しながら進めていきましょう^^
今回の内容はこちらの動画でも解説しています!
動画の資料はメルマガ講座の中でお渡ししています。無料で登録できるのでこちらからお願いします^^
じゅず順列と円順列の違い
円順列とは回転させたときに一致するものを1通りとして数える順列のことでしたね。
これに対して、じゅず順列とは回転させて一致するものに加え、ひっくり返したときに一致するものも1通りとして数える順列のことです。
首飾りのようなものをつくるときには席順とは異なり、そのもの自体をひっくり返すことができるので「じゅず順列」の考え方になります。
言葉だけでは伝わりにくいので…
具体例を見ながらそれぞれの違いをチェックしてみましょう。
例えば、4色の玉を並べるとき
円順列だと次のように6通りになります。
一方で、じゅず順列の場合
先ほど求めた円順列の中から、枠線で囲ったパターンはひっくり返すと一致させることができます。
これらをまとめて1通りとして数えるようになるので、総数は円順列の半分になってしまいます。
ちょっとかっこよくまとめておくとこんな感じです。
では、じゅず順列の特徴をおさえたところで、冒頭で紹介した問題を解いてみましょう。
【問題】
5色の玉をつないで首飾りをつくる方法は何通りあるか。
5色の円順列を求めて、それを半分にすればいいので
$$\frac{(5-1)!}{2}=\frac{4\cdot 3\cdot 2\cdot 1}{2}=\color{red}{12通り}$$
答え
$$12通り$$
簡単でしたね^^
では練習問題にチャレンジして今回の理解度を深めておきましょう。
練習問題にチャレンジ!
円順列なのか、じゅず順列なのか
よーく判断して解いてみましょう!
【問題】
次の方法は何通りあるか。
(1)5人のこどもが輪になる並び方
(2)異なる6個の玉を糸につないで輪を作る方法
まとめ
お疲れ様でした!
じゅず順列について理解してもらえましたか??
基本問題については「円順列の半分だ!」と覚えておけば大丈夫です^^
ただし…
今後もうちょっと難しいじゅず順列の問題も出てくるので、応用力を身につけたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。
⇒ なぜ?同じものを含む順列の公式と使い方について問題解説!
- 倍数の個数を求める問題、どうやって考えればいい??
- 集合の要素の個数の問題「できた・できない・どちらも~」
- 集合の要素の個数の最大・最小を求める!イメージ図と不等式を使って考える!
- 3つの集合の要素の個数、イメージ図を使いながら求め方を解説!
- 展開したときの項の数を求め方は?
- 約数の個数と総和を求める公式は?問題を使って解説!
- 硬貨を使って支払える金額は何通り??
- 大中小3つのサイコロを投げるとき何通り?奇数、偶数?4の倍数?
- 順列Pの計算のやり方を簡単にサクッと解説するぞ!
- 3桁、4桁の整数をつくる問題をパターン別に解説!
- 円順列!交互、隣り合う、向かい合うときにはどう考える??
- じゅず順列の解き方はどうやる?円順列との違いは? ←今回の記事
- 重複順列の基本問題の解き方をイチから解説するぞ!
- 部分集合の個数の求め方についてイチから解説するぞ!
- 部屋割りの考え方についてイチから解説!
- 平面、空間の塗り分け問題の解き方まとめ!
- 組み合わせCの計算のやり方を簡単にサクッと解説するぞ!
- 平行四辺形は何個ある?考え方を解説!
- 組み分けの場合の数の求め方・考え方をイチから解説!
- なぜ?同じものを含む順列の公式と使い方について問題解説!
- 重複を許す組み合わせ!Hを使った公式、仕切りを使った考え方を解説!
- サイコロの最大値が5、最小値が2になる確率はどうやって考える?
- 反復試行の確率!なぜこんな公式に?Cを使う理由とは
- 反復試行の確率!3つの事象があるときのやり方は?
- 反復試行の確率!数直線、点の移動を考えるサイコロ問題の解き方は?
- 条件付き確率の考え方を図を使ってイチからわかりやすく!
- 期待値とは?求め方を簡単にサクッと解説!
コメントを残す