今回は、正多角形の1つの内角・外角を求める方法について解説していくよ!
- そもそも正多角形ってなに?
- 1つの外角を求める方法は?
- 1つの内角を求める方法は?
- 問題に挑戦してみよう!
この4つのテーマでお話をしていきます(^^)
今回の記事内容は、こちらの動画でも解説しています(/・ω・)/
正多角形ってなに?どんな特徴があるの?
正多角形というのは
すべての辺の長さが等しくて
すべての内角の大きさが等しい多角形のことを言います。
そして
内角・外角を考えていくときには
正多角形は角がすべて等しい
この性質を使って考えていくので、しっかりと頭に入れておきましょう!
1つの外角を求める方法
それでは、正多角形の1つの外角を求める方法についてですが
まず、外角の性質について知っておいて欲しいことがあります。
それは…
外角は何角形であろうと
全部合わせたら360°になる!
この性質は多角形、正多角形に関係なく
どんなやつでも全部合わせたら360°になります。
では、このことを使って考えると
正多角形の外角1つ分の大きさは
$$\LARGE{360 \div (角の数)}$$
をすることによって求めることができます。
正三角形の場合
外角は3つあるので
360°を3つに分ければ1つ分の外角を求めることができると考えて
$$\LARGE{360 \div 3 =120°}$$
よって、正三角形の外角1つは\(120°\)ということがわかります。
正方形の場合
外角は4つあるので
360°を4つに分ければ1つ分の外角を求めることができると考えて
$$\LARGE{360 \div 4 =90°}$$
よって、正方形の外角1つは\(90°\)ということがわかります。
正五角形の場合
外角は5つあるので
360°を5つに分ければ1つ分の外角を求めることができると考えて
$$\LARGE{360 \div 5 =72°}$$
よって、正五角形の外角1つは\(72°\)ということがわかります。
ここまでやれば
大体のやり方は分かってもらえたでしょうか??
とにかく、360°から角の数だけ割ってやれば1つ分を出すことができますね!
正六角形の外角は\(360 \div 6 =60°\)
正八角形の外角は\(360 \div 8=45°\)
正九角形の外角は\(360 \div 9=40°\)
正十角形の外角は\(360 \div 10=36°\)
正十二角形の外角は\(360 \div 12=30°\)
正七角形や正十一角形のように
$$360 \div 7=51.42…$$
$$360 \div 11=32.72…$$
割り切れないようなやつに関しては
おそらく問題として出てくることはないでしょうね。
1つの内角を求める2つの方法
それでは、次に内角を求める方法について考えていきましょう。
正多角形の内角1つ分を求めるには2つの方法があります。
- 外角を利用する方法
- 内角の和を考える方法
それぞれの方法について解説していきます。
外角を利用する方法
内角と外角って
必ず隣り合ってるよね!!
隣り合っているのだから
内角と外角を合わせると何度になるかわかる?
というわけで
内角と外角を足すと180°になるという特徴があります。
これを使って考えると
正多角形の内角1つ分の大きさは
$$\LARGE{180-(外角)}$$
このように求めてやることができます。
正三角形の場合
まず、外角1つ分の大きさを求めて
180°から外角1つ分の大きさを引いてやります。
先ほど外角の求め方のところで
120°になるということがわかっているので
正三角形の内角1つ分の大きさは
$$\LARGE{180-120=60°}$$
となります。
正五角形の場合
正五角形の1つ分の外角は72°となるので
内角1つ分の大きさは
$$\LARGE{180-72=108°}$$
となります。
同様に
正六角形の1つ分の内角は\(180-60=120°\)
正八角形の1つ分の内角は\(180-45=135°\)
正九角形の1つ分の内角は\(180-40=140°\)
正十角形の1つ分の内角は\(180-36=144°\)
正十二角形の1つ分の内角は\(180-30=150°\)
と求めてやることができます。
内角の和を考える方法
次は内角の和から1つ分の大きさを求める方法です。
まず、多角形の内角の和は
$$\LARGE{180 \times (n-2)}$$
で求めることができましたね。
正三角形の内角の和であれば
$$\LARGE{180 \times (3-2)=180°}$$
正五角形の内角の和であれば
$$\LARGE{180 \times (5-2)=540°}$$
と求めてやることができます。
内角の和が求まれば
1つ分の大きさを求めることは簡単です。
外角のときと同じように割ってやればいいですね。
正三角形なら
$$\LARGE{180 \div 3 = 60°}$$
正五角形なら
$$\LARGE{540 \div 5 =108°}$$
となります。
外角を利用した考え方の方が
計算量が少ないのでおススメではありますが
両方のやり方をしっかりとマスターしておくと
応用力が高まってGOODですね。
それでは、内角・外角の求め方を
マスターしてもらったところで
問題演習に挑戦して理解を深めていきましょう!
問題に挑戦してみよう!
正五角形の1つの外角の大きさを求めなさい。
正十角形の1つの内角の大きさを求めなさい。
1つの外角が40°の正多角形を答えなさい。
1つの内角が108°である正多角形を答えなさい。
正多角形の内角・外角 まとめ
お疲れ様でした!
外角の和は常に360°になる
という性質は非常に便利でしたね。
問題でも大活躍する性質なので
絶対に覚えておきましょう。
内角が問題に出てきた場合でも
$$\LARGE{(内角)+(外角)=180°}$$
の性質を使っていけば、外角を利用しながら解くことができます。
さぁ
問題の解き方がわかったら
あとはひたすら演習あるのみ!
学校のワークや問題集を使って演習しまくろう
ファイトだー(/・ω・)/
正多角形の内角・外角の求め方を解説!←今回の記事
【証明の書き方】合同な三角形の証明問題の書き方を基礎から解説!
【直角三角形】証明問題の書き方とは?合同条件の使い方を徹底解説!
ありがとうございます
こちらこそ
記事を最後まで読んでくれてありがとうございます(^O^)/
分かりやすかったです。
ありがとうございます!!
わかったよー