今回は、中3で学習する
『相似な図形』の利用問題
木の高さを求める方法について解説していきます。
今回の解説には、相似の基本的な性質を利用していきます。
ちょっと不安な方は、上の記事を参考にしてみてくださいね!
では、木の高さ求めていきましょー!
木の高さを求める問題とは
相似な図形の単元では、このように木の高さを求める利用問題が出題されます。
影が16mの木の高さを求めたい。そこで長さ1mの棒を地面に垂直に立てて、その影をはかったら80㎝だった。このとき、木の高さは何mか求めなさい。
難しそうに見える問題ですが
実は、相似の基本性質だけ知っておけば解けちゃう
楽勝問題なのです!
難しいと思って、解くの諦めてた!
っていう人は、この記事でしっかりと解けるようになりましょうね(^^)
それでは、解法の手順を見ていきましょう。
手順① 相似な三角形を作る
まずは、木の高さをxmとして
図のように三角形を2つ作ってやりましょう。
(80㎝は単位を揃えるために、0.8mとします)
するとこの2つの三角形は相似な図形になっているんですね。
手順② 対応する辺の長さの比をとる
ここで、相似な図形の基本性質
『対応する辺の長さの比は、すべて等しい』
これを利用します。
対応する辺の長さの比をとると
$$0.8:16=1:x$$
$$0.8x=16$$
小数が出てきちゃったので、両辺を10倍して計算しやすくします。
$$8x=160$$
$$x=20$$
よって、木の高さは20mと求めることができます。
木の高さを求める問題では
- 相似な三角形をつくる
- 対応する辺の長さの比から高さを求める
以上!
たったの、コレだけです!
とっても簡単ですね(^^)
次は、ちょっと応用の問題も見ておきましょう。
【応用】見上げる問題とは
木の高さを求める問題で
ちょっとひねってこのような出題のされ方もします。
木AHの真下から20m離れた地点に立って、木の先端Aを見上げたら、見上げる角度は35°だった。△ABCの縮図△A’B’C’をB’C’=4㎝にしてかいたところ、A’C’=2.8cmになった。目の高さを1.5mとして、木の高さを求めなさい。
縮図?目の高さ??
ちょっと何言ってるか分かりにくいですね(^^;
手順① 縮図を書く
まずは、問題文にある縮図を書きましょう。
手順② 辺の長さの比をとって、ACの長さを求める
縮図が書けたら、それぞれの三角形の辺の長さの比をとって
ACの長さを求めていきます。
△ABCのBC:ACの比と
△A’B’C’のB’C’:A’C’の比は等しくなるので
$$BC:AC=B’C’:A’C’$$
$$20:x=4:2.8$$
$$4x=56$$
$$x=14$$
$$AC=14cm$$
これでACの長さが求めれましたね。
比の取り方は様々です。
$$BC:B’C’=AC:A’C’$$
これで比を取っても同じように計算ができます。
手順③ 目の高さを加える
ACの長さを求めることができましたが
これで終わりではありませんよね?
求められているのは、木の高さです。
今、求めることができたのは
ここの部分です。
でも、求めたいのは
ここの部分。
だから、ACの長さに目の高さ1.5mを加えてあげて
木の高さは15.5mとなります。
相似な三角形を作って
辺の長さの比をとるっていう部分では全く同じなのですが
目の高さを加えてあげるっていう部分が少し応用ですね。
ん?
目の高さを加えるだけなら
全然応用じゃなくない?
そう思えたあなたは、だいぶ力がついてきている証拠ですね(^^)
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木の高さを求める問題 まとめ
木の高さを求めるためには
相似な三角形を作って、辺の長さを比べる
以上!
これだけです。
覚えておくのも
『対応する辺の長さの比はすべて等しい』
これだけですね。
相似の利用問題ではありますが
難易度は低い楽勝問題なので
絶対に解けるようにしておこうね!
ファイトだー!!
木の高さを求める方法について解説!←今回の記事
最高です
ありがとうございます!!
授業で試してみたいと思います